山岳気象(読み)さんがくきしょう(その他表記)mountain meteorology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山岳気象」の意味・わかりやすい解説

山岳気象
さんがくきしょう
mountain meteorology

海抜高度(→標高)を主因子とし,これと地形とが組み合わされてつくられる局地気象山岳が気象に及ぼす影響は,その気圧配置,気流の状態を平地とは異なったものにし,風,雲,降水などの状態に著しい特殊性および局地性を与える。一般的に山地は平地に比べて,大気の擾乱の影響が顕著に現れるため天気が変わりやすい。山岳気象の研究は植林,ダム建設などの防災および登山などへの応用面からも重要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android