山川浦

山川 日本史小辞典 改訂新版 「山川浦」の解説

山川浦
やまがわのうら

薩摩半島南東端に位置し,火口東部が浸水してできた天然の良港地名の初見は鎌倉時代で,年貢米積出港であった。その後大隅守護所の外港となり,近世では鹿児島城下の外港として,とくに1609年(慶長14)島津氏琉球出兵以後は,琉球・奄美からの楷船(かいせん)が入港し,津口番所がおかれ,出入港の船を取り締まった。明治期以後はカツオ漁業の基地として発展した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android