20世紀日本人名事典 「山本信枝」の解説
山本 信枝
ヤマモト ノブエ
昭和期の婦人運動家
- 生年
- 明治44(1911)年1月8日
- 没年
- 昭和63(1988)年6月12日
- 出生地
- 福井県敦賀市
- 学歴〔年〕
- 女子実業専修学校(北海道浦河町)〔昭和3年〕卒
- 経歴
- 昭和8年名古屋YWCA「友の家」で長瀬タキヱと知り合い、婦人解放運動、労働者解放運動の歩みを始める。11年「婦人文芸」名古屋支部機関紙係、12年検挙。14年名古屋YWCA臨時職員となるが、再び検挙され、朝鮮人の「創氏改名」で内鮮手帳の名を書かされる。愛知県産業報国会などを経て、18年名古屋市役所に就職。21年日本共産党に入党し、市役所内で労働組合を結成した。25年以降、愛知婦人民主クラブの再建などを通して平和運動、日中交流、婦人解放運動に力を注ぎ、安保闘争にも参加している。晩年、回想記の執筆を始め、63年「道―ある反骨の女の一生」として出版された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報