改訂新版 世界大百科事典 「山本土佐掾」の意味・わかりやすい解説
山本土佐掾 (やまもととさのじょう)
生没年:?-1700(元禄13)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…本作は近松と義太夫の提携第1作という意味でも,その優れた悲劇性に対する近代の評価も加わって,浄瑠璃史上,古浄瑠璃と一線を画する作という位置付けを得ている。もっとも当時は義太夫の語り物の中ではさほど評判を得ていなかったもようであるが,しかし京の太夫山本角太夫(山本土佐掾)の語り物としては,本作の影響力はきわめて大きく,多くの版を重ね,幕末に至るまで地方などで出版され,今も佐渡や金沢あたりで語り継がれている。それは観音利生譚としての本作の宗教性によるもので,江戸中期,薩摩若太夫の説経祭文にもこの演目は採り入れられている。…
…これは上方にまだ特色ある太夫が現れず,過渡期的現象であった。大坂の出羽掾座で文弥節を学んだ山本角太夫(かくたゆう)(山本土佐掾)が,75年(延宝3)ころ京でうれい節を語った(語り物に《しのだづま》ほか)。その門下に松本治太夫がある。…
※「山本土佐掾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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