20世紀日本人名事典 「山本秋」の解説
山本 秋
ヤマモト アキ
昭和期の社会運動家
- 生年
- 明治37(1904)年5月12日
- 没年
- 平成1(1989)年11月11日
- 出生地
- 石川県金沢市
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学法学部政治学科〔昭和3年〕卒
- 経歴
- 在学中からセツルメント活動をし、多くの争議を指導する。6年共産党に入党し、日本無産者消費組合連盟準備会を結成して書記長となり、7年の“米よこせ運動”などで指導者の一人として活躍。9年共産党から除名され、同年検挙されて、出獄後は厚生省嘱託となる。戦後は日本協同組合同盟結成に参加し、21年川崎生協を創立、書記長。生協法試案を起草し、これが消費生活協組組合法(48年制定)の原型となった。24年共産党に再入党するが、のちに離党し、生協研究会会長、生活問題研究所理事などを歴任した。著書に「昭和米よこせ運動の記録」「日本生活協同組合運動史」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報