山村神社(読み)やまむらじんじや

日本歴史地名大系 「山村神社」の解説

山村神社
やまむらじんじや

[現在地名]水口町山

どう集落の中ほど、田引たびきに鎮座する。祭神少彦名すくなひこな命・菅原道真。旧村社。江戸時代は山村天神と称した。柏木御厨年貢注進目録(山中文書)の元徳三年(一三三一)分にある「天神 二反小 上一反 中一反小」が当社とその神田を示し、建武元年(一三三四)八月一七日の政所宛行状(同文書)にみえる「上山村之郷観音寺」が別当と思われる。同文書にはその別当職と敷地山林荒野を先例に任せ山中弁公が知行することとある。正徳二年(一七一二)の堂村明細帳(山区有文書)によれば、境内は五反六畝、神主かみ村・堂村・しも村の三ヵ村が一年交替で勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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