山楯村(読み)やまたてむら

日本歴史地名大系 「山楯村」の解説

山楯村
やまたてむら

[現在地名]平田町山楯

中野目なかのめ村の南東山麓にあり、南は山楯興屋村。西の北山きたやまに奈良時代から室町時代にかけての集落跡山楯遺跡があり、「九」と墨書した須恵器が出土した。集落の東方五〇〇メートル、標高七五メートルの山上に山館がある。東・西・南が急斜面で北は尾根伝い。北と東に空堀や土塁があり、頂上は平坦部で庄内平野が一望できる。大手は南東に向かい、本丸より南方に物見台跡がある。館主は庄司四郎右衛門とか庄司四郎兵衛尉といわれている(大泉叢誌)

慶長一六年(一六一一)検地帳(飽海郡誌)では高一六三石余、家数二二。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高三二九石余。正保庄内絵図(本間美術館蔵)では高三五四石余、ほかに喜右衛門新田分として四六石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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