山移村(読み)やまうつりむら

日本歴史地名大系 「山移村」の解説

山移村
やまうつりむら

[現在地名]耶馬渓町山移

山国やまくに川中流域の支流山移川谷間にあり、東は西谷にしだに(現本耶馬渓町)、西は金吉かなよし村、北は柿坂かきさか村。山移川の支流の狭い谷に散在しているため、山越えすることから村名が起こったのであろう。小倉藩元和人畜改帳では山移源右衛門手永で、給主三人と蔵納分に分割されていて、合計高八二八石余、家数一二一(うち惣庄屋一・百姓四五・名子三六・鍛冶一、牢人四・神主一・奉公人三)・人数二三七、牛三四・馬六とある。牢人はおそらく長岩ながいわ城主野仲氏に従って、のち帰村したものであろう。元禄豊前国高帳では高九三一石余。幕府領下では上村下村二村として、矢野・関両家が庄屋を勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android