山蔵村(読み)やまぞうむら

日本歴史地名大系 「山蔵村」の解説

山蔵村
やまぞうむら

[現在地名]安心院町山蔵

佐田さだ村の北東、佐田川支流山蔵川流域を占める。北はぼうはた村、南はささへら村。近世領主の変遷は古市ふるいち村に同じ。小倉藩元和人畜改帳に村名がみえ、高四三一石余、人数一三八、百姓一三(うち惣庄屋一)・牢人一・名子一、牛二四・馬四。惣庄屋山蔵助右衛門が住し、村人のうち二六人が助右衛門の家人である。山蔵助右衛門は賀来氏で、助右衛門(賀来惟貞)先代が天正三年(一五七五)豊後大分郡から当地に移ったという。寛文九年(一六六九)肥前島原藩領となった際には惟貞の孫惟次が大庄屋に任じられ、以後代々世襲した(「賀来飛霞系図」大分県地方史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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