山門派（読み）サンモンハ

デジタル大辞泉

さんもん‐は【山門派】

天台宗の一派。比叡山を本山とする。円仁を流祖とし、さらに一三流に分かれる。→寺門派じもんは

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さんもん‐は【山門派】

1. 〘 名詞 〙 比叡山を本山とする天台宗の一派。円仁を流祖とし、さらに一三流にわかれる。

出典　精選版 日本国語大辞典

山川 日本史小辞典 改訂新版

山門派
さんもんは

天台宗の2大流派の一つ。三井寺(園城(おんじょう)寺)の寺門に対し，山門とよばれた比叡山延暦寺の門流。延暦寺で慈覚大師(円仁)門徒と智証大師(円珍)門徒の対立が激化した993年(正暦4)，1000余人の円珍門徒は離山して三井寺に拠った。ここに山門派・寺門派は分裂し，以後両派は激しい主導権争いをくり返した。

出典　山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」