20世紀日本人名事典 「岡倉秋水」の解説
岡倉 秋水
オカクラ シュウスイ
明治・大正期の日本画家 学習院教授。
- 生年
- 明治1年12月11日(1869年)
- 没年
- 昭和25(1950)年12月30日
- 出生地
- 越前国(福井県福井市)
- 本名
- 岡倉 覚平
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校
- 主な受賞名〔年〕
- 東京勧業博覧会3等賞牌〔明治40年〕「包囲」
- 経歴
- 美術評論家・思想家岡倉天心の甥。明治17年頃より日本画家狩野芳崖に師事して狩野派の絵を学ぶ。18年の第1回鑑画会大会に「鷲」を出展し4等賞を受賞。19年の第2回同大会でも「山水」が高い評価を受けた。22年伯父が設立した東京美術学校に入学するが、23年には東京高等女子師範学校講師となり27年まで図画を講じた。30年から45年まで学習院教授。この間にも旺盛な創作活動を行い、27年日本青年絵画協会第3回展で「義家知伏図」が2等賞、31年第1回全国絵画共進会で「得能通言苦戦」が4等賞となった。33年金子堅太郎を会頭とする日月会を結成し、主任幹事に就任。40年「包囲」で東京勧業博覧会の3等賞牌を獲得。45年には狩野忠信ら狩野派の画家達と狩野会を興したが、次第に画壇から遠ざかり、大正12年の関東大震災以後は京都で閑居した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報