改訂新版 世界大百科事典 「岡本秋暉」の意味・わかりやすい解説 岡本秋暉 (おかもとしゅうき)生没年:1807-62(文化4-文久2) 江戸末期の画家。江戸の人。通称祐之丞,秋翁とも号す。幼少より画を好み,鍬形蕙斎(くわがたけいさい)に師事し(谷文晁門大西圭斎師事説もある),のちさらに渡辺崋山にも学ぶ。小田原藩の大久保侯に仕え,広間番を務めつつ作画に専念。花鳥画を得意として椿椿山と並び称された。粉本主義をとらず,ひたすら筆法を磨き,写実的表現を修め,さらに装飾性を加味した独特の画風を作り上げた。執筆者:佐々木 丞平 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡本秋暉」の解説 岡本秋暉 おかもと-しゅうき 1807-1862 江戸時代後期の画家。文化4年生まれ。石黒政美(まさよし)の子。母方の姓をつぎ,相模(さがみ)(神奈川県)小田原藩主大久保家につかえる。はじめ大西圭斎に,のち渡辺崋山に師事した。写実的な花鳥画を得意とし,代表作に「四季花鳥図屏風」「二宮尊徳画像」がある。文久2年9月24日死去。56歳。江戸出身。名は隆仙。字(あざな)は柏樹。通称は祐之丞。別号に秋翁。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by