鍬形蕙斎(読み)クワガタケイサイ

デジタル大辞泉 「鍬形蕙斎」の意味・読み・例文・類語

くわがた‐けいさい〔くはがた‐〕【鍬形蕙斎】

北尾政美まさよし

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精選版 日本国語大辞典 「鍬形蕙斎」の意味・読み・例文・類語

くわがた‐けいさい【鍬形蕙斎】

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改訂新版 世界大百科事典 「鍬形蕙斎」の意味・わかりやすい解説

鍬形蕙斎 (くわがたけいさい)
生没年:1764-1824(明和1-文政7)

江戸後期の絵師。江戸の畳屋に生まれ,北尾重政門人となる。浮世絵師名は北尾政美(まさよし)。山東京伝(北尾政演)は兄弟弟子である。初め黄表紙などの挿絵画工として名を挙げ,恋川春町作《鸚鵡返文武二道》,京伝作《心学早染草》の挿絵が著名。1794年(寛政6),浮世絵師としては異例のことだが,美作(みまさか)津山藩の御抱絵師となり,97年名を鍬形蕙斎紹真(つぐざね)と改称,狩野養川院惟信について狩野風を学ぶ。美人画は少なく,錦絵ではあまり声価を得ていないが,筆数を極端に減らして描く略画風の絵本(《略画式》《人物略画式》など)に真価を発揮した。また《近世職人尽絵詞》(肉筆画,3巻,松平定信旧蔵)は,中世以来の職人尽絵の型を踏襲しながら,江戸の町の日常風景を独特の洒脱さと軽妙な筆づかいで活写した代表作である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鍬形蕙斎」の意味・わかりやすい解説

鍬形蕙斎
くわがたけいさい

[生]明和1(1764)
[没]文政7(1824).3.22.
江戸時代後期の浮世絵師。通称は三二郎。初め北尾重政に学んで北尾政美と号した。黄表紙挿絵画家として世に出,江戸の鳥瞰図を描いて有名になり,多くの絵本を制作。寛政6 (1794) 年津山侯の御用絵師となり,狩野惟信に学んで鍬形 蕙斎,また紹真と名のり,版画制作をやめてもっぱら肉筆画を描く。主要作品『近世職人尽絵巻』 (東京国立博物館) 。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鍬形蕙斎」の解説

鍬形蕙斎 くわがた-けいさい

北尾政美(きたお-まさよし)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鍬形蕙斎」の意味・わかりやすい解説

鍬形蕙斎
くわがたけいさい

北尾政美

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