朝日日本歴史人物事典 「岡田佐平治」の解説
岡田佐平治
生年:文化9.7.10(1812.8.16)
幕末・明治初期の報徳運動家。名は清忠,字は至誠,号無息軒。遠江国佐野郡倉真村(掛川市)の豪農。嘉永1(1848)年安居院庄七から教えを受け報徳主義に感銘し,居村に牛岡組報徳社を結社。同6年日光の二宮尊徳を訪ね口授を受けて帰村,家則「雲仍遺範」を作成,掛川藩地方用達として領内の難村復興事業を指導,長男良一郎と共に尊徳没後,報徳運動の中心地となった遠州地方報徳運動の基礎を築いた。明治8(1875)年遠江国報徳社を設立,社長となる。<著作>『報徳発明録』<参考文献>岡田良一郎『無息軒翁一代記』,海野福寿「遠州報徳主義の成立」(『駿台史学』37号)
(海野福寿)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報