岡部精一(読み)おかべ・せいいち

朝日日本歴史人物事典 「岡部精一」の解説

岡部精一

没年大正9.12.8(1920)
生年明治1.8(1868)
明治大正期の歴史家。山口県生まれ。明治28(1895)年,帝国大学を卒業。陸軍編修官となり,日清戦争史の編纂に従事した。44年維新史料編纂会の常置編纂員となり,大正7(1918)年,維新史料編纂官になった。2年,『史学雑誌』に「五箇条の御誓文に就きて」を発表。学士の最初の編纂官であった。別に日本歴史地理学会の創設に参画して,明治末期から大正にかけて,史学普及功績があった。<著作>『日本史綱』<参考文献>文部省維新史料編纂事務局編『維新史料編纂会顧問及委員会紀要』,同『維新史料編纂会の過去と現在』

(秋元信英)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡部精一」の解説

岡部精一 おかべ-せいいち

1868-1920 明治-大正時代の日本史学者。
慶応4年8月生まれ。明治28年陸軍編修官となり,日清(にっしん)戦史を編修する。38年から一高講師をかね,大正7年文部省維新史料編纂官に就任。国学院,日本女子大でおしえる。日本歴史地理学会の創立に参加。大正9年12月8日死去。53歳。長門(ながと)(山口県)出身。帝国大学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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