岡飯田村(読み)おかいいだむら

日本歴史地名大系 「岡飯田村」の解説

岡飯田村
おかいいだむら

[現在地名]小見川町岡飯田・入会地いりあいち

下飯田しもいいだ村の南東に位置する。下飯田に対して上飯田とも称された。中世には森山もりやま城が築かれていた。天正二〇年(一五九二)九月八日の岡飯田村御水帳写(谷本家文書)が二冊残る。同年一〇月の白意覚書(同文書)に村名がみえ、柑子坊主と号する白意の屋敷二反余が書上げられている。白意は鷹狩にきた徳川家康に柑子を献上して以来、一月一五日と三月三日に納入することになったという(元禄一三年「訴状」同文書)。柑子の献納のため近隣諸村に柑子木の割当があった(元和三年「柑子木数帳」同文書)。年未詳の惣右衛門証文(同文書)に「下総東領之内、おかいた之郷御谷方屋敷、かうし蔵之事」とみえ、柑子蔵も置かれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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