岩崎卯一(読み)イワサキ ウイチ

20世紀日本人名事典 「岩崎卯一」の解説

岩崎 卯一
イワサキ ウイチ

大正・昭和期の社会学者,政治学者 元・関西大学学長。



生年
明治24(1891)年11月10日

没年
昭和35(1960)年6月8日

出生地
佐賀県武雄町

学歴〔年〕
関西大学専門部〔大正4年〕卒

学位〔年〕
Ph.D.(コロンビア大)

経歴
大正4年渡米、コロンビア大学でギディングス教授師事、社会学専攻、「日本政治の原動力」によりドクター・オブ・フィロソフィーの学位を得、英独仏を歴訪。10年帰国、関西大学法学部教授となり、社会学、社会政策学を担当。九州帝大法文学部、京都帝大各講師、関西大学法文学部長、同図書館長を経て昭和22年関西大学長となった。社会学を理論、歴史、実践の3部門に区別して体系立て、政治学分野では「国家の団体性」「国家の存在性」「国家の主権性」の国家3部性学説を唱えた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩崎卯一」の解説

岩崎卯一 いわさき-ういち

1891-1960 大正-昭和時代の社会学者,政治学者。
明治24年11月10日生まれ。アメリカのコロンビア大に留学ののち,大正10年母校関西大の教授。昭和22年学長となる。社会学の広範な体系化をすすめ,政治学では国家三部性の学説を構想。昭和35年6月8日死去。68歳。佐賀県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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