岩本素白
いわもとそはく
(1883―1961)
随筆家、国文学者。明治16年8月17日、東京生まれ。本名堅一。東京専門学校(現早稲田(わせだ)大学)文学科卒業。1922年(大正11)より早大で教職につき、随筆文学などを講じ、論文集に『日本文学の写実精神』(1943)がある。かたわら歌誌『槻(つき)の木』などに高雅な筆致で紀行、追憶の文章などを載せ、随筆集として『山居俗情』(1938)、『素白集』(1947)を刊行している。
[保昌正夫]
『『岩本素白全集』全三巻(1974~75・春秋社)』▽『森銑三著『古い雑誌から』(『岩本素白氏の随筆』所収・1956・文芸春秋新社)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
岩本素白 いわもと-そはく
1883-1961 昭和時代の国文学者,随筆家。
明治16年8月17日生まれ。昭和7年早大講師となり,随筆文学を担当。17年教授。学生時代からの友人に窪田空穂(くぼた-うつぼ)がいる。昭和36年10月2日死去。78歳。東京出身。東京専門学校(現早大)卒。本名は堅一。随筆集に「山居俗情」「素白集」,著作に「日本文学の写実精神」など。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例