岬(町)(読み)みさき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岬(町)」の意味・わかりやすい解説

岬(町)
みさき

大阪府南西端、泉南郡(せんなんぐん)の町。1955年(昭和30)深日(ふけ)、多奈川(たながわ)の2町と淡輪(たんのわ)、孝子(きょうし)の2村が合併して成立。新町名は、和泉(いずみ)山脈の西端にあたり、大阪湾に突出する岬に位置するところからつけられた。南海電気鉄道南海本線、同多奈川線と国道26号が通じる。古来漁業と和泉瓦(がわら)の産地であった。第二次世界大戦後、関西電力火力発電所が設置され(2020年3月廃止)、紡績、機械工業も行われた。海浜は景勝地でツツジの名所淡輪遊園と自然動物園のあるみさき公園(2020年以降休園中)のほか、府立青少年海洋センター、せんなん里海(さとうみ)公園がある。西陵古墳(さいりょうこふん)は国指定史跡。船守神社(ふなもりじんじゃ)本殿と、興善寺に安置されている大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)、釈迦(しゃか)如来坐像、薬師如来坐像は国指定重要文化財。面積49.18平方キロメートル、人口1万4741(2020)。

[位野木壽一]

『『岬町の歴史』(1995・岬町)』


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