孝子(読み)コウシ

  • きょうし ケウ‥
  • こうし カウ‥
  • こうし〔カウ〕

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「きょう」は「孝」の呉音) よく父母につかえる子。孝行な子。こうし。
※観智院本三宝絵(984)上「我れ誤て孝子を殺つ。の罪甚重し」
〘名〙
① よく父母に仕える子。親に孝行な子。きょうし。
※続日本紀‐和銅元年(708)正月一一日・宣命「孝子順孫義夫節婦、表其門閭、優復三年」
※古事談(1212‐15頃)六「世人いみじき孝子也とて、世のおぼえ事外に出来にけり」 〔詩経‐大雅・既酔〕
② 父母をまつる時、また、その墓碑銘などを書く時に、子が自分を称し、あるいは自分の名の上に付ける語。
平家(13C前)三「結願には大なる卒兜婆(そとば)をたて、〈略〉孝子成経と書かれたれば」 〔礼記‐雑記上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の孝子の言及

【孝】より

… 〈孝〉は〈忠〉とあわせて〈忠孝〉とよばれることが多いが,本来〈忠〉に対して〈孝〉はより本源的であり,〈忠〉は〈孝〉から派生するものと考えられた。〈孝を以て君に事えれば則ち忠〉とか,〈忠臣を求むるには必ず孝子の門においてす〉とかいわれたのはそのためである。〈忠〉が機能する君臣の関係は後天的で人為的な結びつき,すなわち〈義合〉であるのに対し,〈孝〉が機能する父子の関係はいかんともしがたい先天的で自然な結びつき,すなわち〈天合〉と考えられ,したがって,臣下は君主を三たびいさめて従われないときにはそのもとを去るが,子は父を三たび諫めて従われなくとも〈号泣してこれに随う〉べきだとされた。…

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