コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ツツジ ツツジ Rhododendron

3件 の用語解説(ツツジの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツツジ
ツツジ
Rhododendron

ツツジ科のツツジ属の総称。シャクナゲ類とツツジ類の2つに大別され,一般にツツジという場合は後者をさす。日本や中国に多くの種類があり,大部分は落葉低木であるが,常緑のものもある。幹はよく分枝し,葉は互生する。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ツツジ

ツツジ科ツツジ属の低木〜小高木。常緑のものと落葉のものがあり,花の大きさ,色はさまざまで,世界に約850種,日本に40〜50種が自生する。花の美しいものが多く,古くから栽培され,また多くの栽培品種がつくられている。
→関連項目合弁花両神山

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツツジ
つつじ / 躑躅
[学]Azalea

ツツジ科ツツジ属Rhododendronのうち、シャクナゲ類を除いた半常緑性または落葉性のものの総称。主として北半球に分布し、マレーシア、オーストラリアにもある。日本には山野に多数の種類が野生しており、また、多くの園芸品種とともに広く観賞のために栽培されている。一般には株立ち状の低木が多いが、小高木となり、小枝をよく分けるものもある。花冠は漏斗(ろうと)形で5裂するものが多く、まれに筒状のものもある。花色は白、淡紅、紅、赤、紫色など変化に富む。雄しべは5本または10本であるが、数の不定のものもある。花糸は細長く、花筒から出て、葯(やく)は先端にある小孔から花粉を出す。子房は上位で花柱は細長い。果実は(さくか)
 日本の山野に分布するおもな野生種としては、ヤマツツジ亜属のヤマツツジ、モチツツジ、キシツツジ、ケラマツツジ、サツキ、ミヤマキリシマ、ウンゼンツツジ、コメツツジ、そして、レンゲツツジ、アケボノツツジ、ムラサキヤシオツツジ、ミツバツツジ、オンツツジ、ゴヨウツツジなどがあり、広義にはバイカツツジ亜属のバイカツツジ、ゲンカイツツジ亜属のゲンカイツツジ、エゾムラサキツツジなどもツツジ類として扱われ、半常緑性のものもあって、シャクナゲ類との区別は明らかでなくなる。
 園芸品種には野生種から出たもののほかに、交雑によってつくられた多数の品種がある。そのおもなものはキリシマツツジ(クルメツツジを含む)、サツキ、リュウキュウツツジ、ヒラドツツジ、オオムラサキなど、日本で作出された品種も多い。また、セイヨウツツジ(一般にアザレアの名でよばれる)にも多くの品種がある。[小林義雄]

栽培

花木として庭園や公園にもっとも普通に植栽されるほか、鉢植えやいけ花にも利用され、広く観賞されている。酸性土壌の山地に多く野生するが、一般には日当りのよい場所で、排水と保水のよい壌土でよく育つ。細根が多いので、移植は一般に容易で、盛夏と厳寒を除けばよく活着する。最適期は、落葉性のものは開葉前の3月中旬から下旬がよく、半常緑性のものは開花前がよい。肥料は堆肥(たいひ)に油かすを加えて施すか、遅効性の粒状混合肥料を用いる。刈り込み、剪定(せんてい)に耐えるが、一般に花芽の分化期は7月ころであるから、剪定は花期後、6月中には済ませる。それ以後の剪定は次年の花つきを悪くする。
 繁殖は一般には挿木による。挿床は鹿沼土(かぬまつち)または赤土を用い、梅雨期に行うが、4月、9月でも活着する。挿木が困難な種類もあり、この場合は実生(みしょう)による。消毒したミズゴケや良質のピートモスを床土にして播(ま)くとよく発芽する。しかし、実生の場合は立枯病が出やすいので、管理に注意する。ツツジ類は一般にじょうぶで病害虫にも強い。おもな害虫に、新芽とつぼみを食害するベニモンアオリンガ、ルリチュウレンジバチがあり、これには「スミチオン」「デナポン」などを散布する。葉裏について吸汁するツツジグンバイには「スミチオン」「マラソン」などを散布するとよい。病害の花腐菌核(はなぐされきんかく)病は薬剤散布による防除がむずかしく、褐斑(かっぱん)病、黒紋病は4‐4式ボルドー合剤、銅水和剤を散布して予防する。[小林義雄]

名所・天然記念物

名勝地には群馬県館林(たてばやし)市の躑躅ヶ岡(つつじがおか)公園がある。天然記念物としては北海道の落石岬(おちいしみさき)サカイツツジ自生地、群馬県の湯の丸レンゲツツジ群落、山梨県の躑躅原レンゲツツジ群落、美し森オオヤマツツジ、徳島県船窪(ふなくぼ)のオンツツジ群落、大分県の大船山(たいせんざん)ミヤマキリシマ群落、長崎県の池の原ミヤマキリシマ群落などがある。[小林義雄]

文化史

ツツジの名は、『出雲国風土記(いずものくにふどき)』(733)に、大原郡の山野に生える植物として茵が初見し、『万葉集』では、茵花、都追茲花、白管仕、白管自、丹管士、石管士の名で9首詠まれている。2巻に「水伝(みなつた)ふ磯(いそ)の浦廻(うらみ)の石管士(いわつつじ)(も)く咲く道をまた見なむかも」と歌われているが、この磯の浦廻は、天武(てんむ)天皇と持統(じとう)天皇の子、日並知(ひなめし)(草壁(くさかべ))皇子の宮殿の庭園にあり、すでにツツジが栽培下にあったことが知られる。ツツジの品種は江戸時代に爆発的に増え、水野元勝は『花壇綱目』で147品種を取り上げた。それにはサツキの名はないが、三之丞(さんのじょう)(伊藤伊兵衛)は『錦繍枕(きんしゅうまくら)』で、ツツジを173、サツキを162品種解説した。そのサツキのうち、「せい白く」など9品種は『花壇綱目』のなかに名がみえる。『錦繍枕』でサツキの3名花とされたうち、「まつしま」「さつまくれない」をはじめ、「ざい」「みねの雪」「高砂(たかさご)」など現在にも若干の品種は伝えられているが、大半は消失した。明治の末ごろからふたたびサツキを中心とするツツジが流行し、現代に続く。海外では19世紀以降、アザレアの改良が進み、クルメツツジ、レンゲツツジ、タイワンヤマツツジなどが関与した。[湯浅浩史]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ツツジの関連キーワードシャクナゲ(石南花)霧島躑躅久留米躑躅躑躅日陰躑躅米躑躅五葉躑躅梅花躑躅穂躑躅ツツジ(躑躅)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ツツジの関連情報