岸本義広(読み)キシモト ヨシヒロ

20世紀日本人名事典 「岸本義広」の解説

岸本 義広
キシモト ヨシヒロ

大正・昭和期の司法官僚,政治家 法務事務次官;衆院議員(自民党)。



生年
明治30(1897)年4月23日

没年
昭和40(1965)年9月10日

出生地
大阪府

学歴〔年〕
東京帝国大学法学部〔大正12年〕卒

経歴
検事になり、地検などに勤務、戦後は札幌、広島高検検事長。昭和26年最高検次長検事、法務省事務次官、32年東京高検検事長を歴任。検察部内では戦前の思想検事系列にあって、塩野閥(塩野季彦系統)の後継である岸本派の領袖とされ、経済検事派の馬場義続派に対抗する立場にいた。退官後、35年大阪5区から自民党所属で衆院議員に当選したが、選挙違反で執行猶予付き有罪となる。38年の選挙では落選

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岸本義広」の解説

岸本義広 きしもと-よしひろ

1897-1965 大正-昭和時代の司法官,政治家。
明治30年4月23日生まれ。昭和30年法務事務次官,32年東京高等検察庁検事長。国会議員の「売春汚職」事件を報道した読売新聞社記者を逮捕し批判される。35年自民党から衆議院議員に当選したが選挙違反を追及され,執行猶予付き有罪。昭和40年9月10日死去。68歳。大阪出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android