日本歴史地名大系 「島根町」の解説 島根町しまねちよう 島根県:八束郡島根町面積:三七・二二平方キロ八束郡の北部、島根半島の北端に位置し、北は日本海に面している。海上約七〇キロを隔てて隠岐島に対する。南は三坂(みさか)山(五三五・七メートル)などによって松江市と接し,東は美保関(みほのせき)町、南西は鹿島(かしま)町。島根半島の中央部に連なる北山山脈には三坂山・澄水(しんじ)山(五〇七・三メートル)・大平(おおひら)山(五〇二・八メートル)などがそびえ、それらの山を源とする澄水川・里路(さとじ)川・森田(もりた)川などの流域に平地があるが、その他の土地は急傾斜となっている。海岸部は出入りに富み、いたるところに断崖・洞窟を形成し、大小の島々が点在する。これらの海岸全域は大山隠岐国立公園に指定されている。なかでも加賀(かか)の潜戸、多古(たこ)の七ッ穴、洗たく岩、築(つき)島、桂(かつら)島などは名勝として名高い。平坦地が少ないため交通の便は悪く、県道松江―島根線と同松江―鹿島―美保関線を基幹としており、松江―鹿島―美保関線の詰坂(つめさか)バイパス計画が進行中である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by