新撰 芸能人物事典 明治~平成 「島袋光史」の解説
島袋 光史
シマブクロ ミツフミ
- 職業
- 組踊音楽太鼓演奏者 組踊道具製作者
- 専門
- 太鼓,組踊小道具製作
- 肩書
- 伝統組踊保存会会長 選定保存技術保持者(組踊道具製作)〔平成6年〕,重要無形文化財保持者(組踊音楽太鼓)〔平成15年〕
- 生年月日
- 大正9年 11月26日
- 出身地
- 沖縄県 那覇市
- 経歴
- 父は組踊立方の島袋光裕。戦後復員し、昭和22年27歳で父が団長をつとめる松劇団に入り、事務員として勤務しながら太鼓の修業を行う。31年劇団が解散し、島袋光裕琉舞研究所創設に参加、太鼓演奏活動を本格的に開始。43年島袋光史太鼓研究所を設立。同年野村流古典音楽保存会から太鼓師範免許を授与。46年沖縄芸能使節団米国公演に参加。49年沖縄初の太鼓演奏会を開く。60年大阪の国立文楽劇場第1回琉球芸能公演「御冠船踊」に出演。同年器楽的な太鼓中心の演奏を確立するため野村流音楽保存会から独立。傍ら、舞踊・組踊の小道具を製作し、51年には小道具展を開くなど、小道具の洗練向上にも寄与した。また、琉球王朝に伝わる伝統音楽劇である組踊を真境名由康に師事し、平成5年伝統組踊保存会会長に就任。6年選定保存技術“組踊道具製作”の保持者に、15年組踊音楽太鼓の人間国宝に認定された。
- 所属団体
- 伝統組踊保存会
- 受賞
- 勲五等双光旭日章〔平成10年〕,旭日小綬章〔平成18年〕
- 没年月日
- 平成18年 1月10日 (2006年)
- 家族
- 父=島袋 光裕(組踊立方)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報