島馬場村(読み)しまんばむら

日本歴史地名大系 「島馬場村」の解説

島馬場村
しまんばむら

[現在地名]大和町しま

長良川右岸、落部おちべ川が合流する地南方の河岸段丘にある。正和六年(一三一七)正月七日の平宗常譲状(宮内庁書陵部蔵)に「山田庄馬庭郷内為真名」がみえ馬庭ばんば郷は当地を含むとの説がある。遠藤家御先祖書(慈恩寺蔵)に永禄年中(一五五八―七〇)遠藤盛数麾下の侍として島場しまんば郷村山半兵衛がみえる。慶長郷帳では高八九三石余。正保郷帳では田方二二五石余・畑方二二八石余。寛文三年(一六六三)大野おおの新田の開発が行われた。島馬場村大野新田証文(吉田文書)によると、三年の作取、その後三年間は田畑ともに高に免一ツ、七年目から田は免三ツ、畑は免一ツを納めるなどの条件で、島馬場村市左衛門ほかの百姓による村請新田であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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