島 成郎（読み）シマ シゲオ

20世紀日本人名事典

島 成郎
シマ シゲオ

昭和・平成期の学生運動家,医師 元・共産主義同盟(ブント)書記長;ノーブル・メディカルセンター名誉院長。

生年

昭和6(1931)年3月3日

没年

平成12(2000)年10月17日

出生地

東京

学歴〔年〕

東京大学医学部〔昭和39年〕卒

経歴

昭和24年共産党入党。25年東大入学後教養学部自治会副委員長、レットパージ粉砕学生ストで無期停学。“分派主義”と共産党から除名。26年復党、29年復学、医学部へ進み全学連中執、33年共産主義者同盟(ブント)を結成。書記長となり、’60年安保闘争の三派系全学連を指導。35年“闘争敗北”の責任を取り辞任。38年復学し、39年医学部を卒業、精神科医となり、地域医療に尽力。国立武蔵療養所に勤務後、46年から沖縄で沖縄精神医療を主宰、60年10月東京に戻る。その後、北海道に移り苫小牧市の植苗病院に勤務、副院長。平成6年再び沖縄へ。鶴居養生邑病院名誉院長、ノーブル・メディカルセンター顧問、ノーブル・クリニックやんばる所長。かつての仲間と「ブントの思想」(全10巻 批評社)を刊行。著書に「精神医療のひとつの試み」「ブント 共産主義者同盟の思想〈6〉」「精神医療・沖縄15年」などがある。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）