巌松院(読み)がんしよういん

日本歴史地名大系 「巌松院」の解説

巌松院
がんしよういん

[現在地名]宇治田原町岩山

岩山いわやま集落最北端の山中にある。東陽山と号し、高野山真言宗。本尊釈迦如来。寺伝によれば聖徳太子開基というが、寛永一二年(一六三五)喜誉理慶信女を大檀主として如雲文厳が中興したと伝える。現存する本堂・庫裏・客殿などは、いずれも当地出身で禁裏御所修理惣官や高野山金堂再建の総指揮をとった幕末の名工柴田新八郎の初期の代表作である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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