宇治田原町(読み)うじたわらちよう

日本歴史地名大系 「宇治田原町」の解説

宇治田原町
うじたわらちよう

面積:五八・五一平方キロ

京都府南部、南山城地域の東部に位置する山間盆地で、北西琵琶湖から南流する宇治川を隔てて宇治市、北から東にかけては標高三〇〇―五〇〇メートルの山地で滋賀県、南は鷲峰山じゆぶせんなど六〇〇メートル余の山嶺によって相楽郡和束わづか町、南から西にかけては綴喜郡井手いで町および城陽市に接する。

古代には大和と近江を結ぶ交通の要衝であったが、山間の盆地であるだけに隠れ里的性格をもち、栗・柿・茶などを産する静かな山間村として知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇治田原町」の意味・わかりやすい解説

宇治田原〔町〕
うじたわら

京都府南部の町。 1956年町制。北縁を宇治川が峡谷をなして流れる。中央部には宇治川支流の田原川に沿う沖積地や洪積層台地丘陵が広がるが,北部と南部は古生層の山地をなす。農業が主で林業も行われる。茶業が盛んで,宇治茶生産地帯の一部をなし,特に玉露の生産が多い。滋賀県大津市との境近くに曹洞宗の古刹禅定寺があり,重要文化財の木造十一面観音立像,木造日光月光菩薩立像などがある。町域中央を国道 307号線が横断する。面積 58.16km2。人口 8911(2020)。

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