川人郷(読み)かわむとごう

日本歴史地名大系 「川人郷」の解説

川人郷
かわむとごう

和名抄」にみえ、訓は「加波无止」(高山寺本)・「加波無土」(刊本)と付している。

郷名の初見は寛平元年(八八九)一二月二五日付丹波川人郷長解写(尊経閣蔵古文書写)である。

<資料は省略されています>

郷域は不詳。「日本地理志料」は「丹波志云、川人未何地、今保津村、或可之、附待後考」と記し、「大日本地名辞書」には「今保津村なるべし、丹波志にも保津の辺に標示せり、加波無土と注せるによれば河の津の義なるべし、俗語にカハドと呼ぶに同じ」とあり、両書とも保津ほづ(現亀岡市)に擬しているが、川人の意味から、これを古代以来筏師の村落であった保津村と結びつけた説である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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