馬路(読み)ばろ

精選版 日本国語大辞典 「馬路」の意味・読み・例文・類語

ば‐ろ【馬路】

  1. 〘 名詞 〙 馬の通る道。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「馬路」の意味・わかりやすい解説

馬路(村)
うまじ

高知県東部、安芸(あき)郡にある村。奈半利(なはり)川、安田川上流の山村。徳島県と接する。日本でも最多雨地(魚梁瀬(やなせ)の年降水量約4000ミリメートル)の一つで、近世、藩政林として保護され、現在も国有林が占める割合が高く、林業従事者が多い。樹齢300年近いヤナセスギの林立する千本山(せんぼんやま)林木遺伝資源保存林もある。海岸の木材の集散地田野、奈半利両町へは森林鉄道(1911~1960)が通じていたが、トラック輸送にかわった。現在は観光用の森林鉄道が復原されている。平家集落の伝承のある魚梁瀬は、ダムの湖底に没した。ユズ栽培やユズ加工品、木工品の製造が盛んである。金林寺(こんりんじ)には鎌倉時代初期の不動明王、毘沙門(びしゃもん)天の立像、薬師堂(国指定重要文化財)がある。面積165.48平方キロメートル、人口745(2020)。

[大脇保彦]

『『馬路村史』(1966・馬路村)』


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改訂新版 世界大百科事典 「馬路」の意味・わかりやすい解説

馬路[村] (うまじ)

高知県東部,安芸郡の村。人口1013(2010)。西は安芸市,北は徳島県に接する。安田川上流域の馬路地区と奈半利川上流域の魚梁瀬(やなせ)地区よりなる。標高1000m以上の山々が重なりあう山岳地帯で,温暖多雨の気候によって,森林資源に富み,古くから杉の産地として知られ,特に魚梁瀬の千本山保護林は日本三大美林の一つに数えられる。産業は総面積の大半を占める国有林の事業が中心で,就業人口に占める林業関係の割合が多い。
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普及版 字通 「馬路」の読み・字形・画数・意味

【馬路】まろ

大通り

字通「馬」の項目を見る

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とっさの日本語便利帳 「馬路」の解説

馬路

日本では馬が通ることを許されている道。中国では都会の「大通り」。

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