福島県伊達(だて)市付近一帯で織られる絹織物の総称。主として輸出用の広幅羽二重(ひろはばはぶたえ)を織ってきたが、人絹の広幅ものも加わった。『吾妻鏡(あづまかがみ)』に安達(あだち)絹とみえ、この地域は中世から絹産地として知られ、近世には京都・西陣へ登(のぼ)せ糸として生糸が送られたが、地絹の本格的生産は文化・文政(ぶんかぶんせい)(1804~30)期からで、幕末の弘化(こうか)・安政(あんせい)(1844~60)期には年間6万反にまで達した。また昭和期までは、福島における養蚕・製糸とともに、川俣羽二重の産地としてその名をはせた。現在も10月に伊達郡川俣町において「川俣絹市」が開かれている。
[角山幸洋]
一月五日ごろから二月二、三日ごろの、小寒、大寒合わせた約三〇日間。寒中(かんちゅう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の中 薬喰 声つかふ 酒作 紅粉(べに) 門垢離(かどごり)」(出典:俳...