日本歴史地名大系 「川俣郷」の解説 川俣郷かわまたごう 大阪府:河内国若江郡川俣郷「和名抄」東急本など川保とする写本もあるが、高山寺本の川俣が正しい。近世の川俣村の地、現東大阪市川俣本(かわまたほん)町・川俣一―五丁目などを中心とする地域である。長瀬(ながせ)川(旧大和川本流)と楠根(くすね)川・菱江(ひしえ)川の合流点にあたるので、この名が生じたのであろう。「新撰姓氏録」の河内国皇別に川俣公、河内国神別に川跨連がみえるが、この地域を本拠とする豪族であろう。「三代実録」貞観三年(八六一)九月二四日条に、大県(おおがた)郡の人河俣公御影のことがみえるが、大県郡は若江郡に隣接する地である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報