川内原村(読み)かわないはらむら

日本歴史地名大系 「川内原村」の解説

川内原村
かわないはらむら

[現在地名]香川町川内原

東谷ひがしだに村の北西香東こうとう川東岸に位置する。東部高台を呈し、北部にしん池がある。「かなはら」ともいう。寛永国絵図に河内原とみえ安原やすはら郷に所属。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳では四八三石余、同一九年の小物成は綿七三匁(高松領小物成帳)。元文五年(一七四〇)の人数は四五八(「郡別村々人数留」金倉寺文書)。免は上所免(六ツ二歩)・下所免(五ツ八歩)・山田免(四ツ六歩)・西原免(五ツ)の四ヵ所となっており、一名の庄屋が管理した(嘉永二年「土免御定内免別帳」別所文書)。山がちのため「小神野夜話」に「節公香川郡川内原野合の節」とあるように狩場などに使われていたのであろうが、享和新法の改革のなかで殖産興業の一つとして換金化しやすい松・椿などの諸木が植えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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