日本歴史地名大系 「川向III遺跡」の解説 川向III遺跡かわむかいIIIいせき 岩手県:九戸郡九戸村伊保内村川向III遺跡[現在地名]九戸村伊保内 川向瀬月内(せつきない)川に流れ込む支流や小沢によってつくられたヤセ尾根台地上にあり、標高は約三二一メートル。昭和五五年(一九八〇)の調査によって縄文時代住居跡二棟、平安時代住居跡三棟、住居跡状遺構二棟、ピット六五基を検出。縄文時代住居跡は晩期BC式の時期と考えられる。規模は径三・五メートルと三メートルの円形プランで、柱穴・周溝は検出されていない。一棟は床面中央部に石囲炉、一棟は床面南側に地床炉が設けられている。壁高は五九センチ。遺物は縄文時代晩期BC式の精製筒形土器一・精製深鉢形土器一・鉢形土器一・壺形土器一と粗製土器片が出土。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by