事典 日本の地域ブランド・名産品 「川連漆器」の解説
川連漆器[漆工]
かわつらしっき
秋田県湯沢市川連町・旧稲川町駒形地区及び三梨地区に由来する製法により秋田県湯沢市川連町・旧稲川町駒形地区及び三梨地区で漆塗りを施した杯・皿・重箱・鉢・べんとう箱・椀・片口・茶托・茶筒・茶櫃・なつめ・菓子器・盆・膳・箸・箸箱・しゃもじ・急須台・おしぼり置き・花器。約800年前の鎌倉時代、源頼朝の家臣であった稲庭城主・小野寺重道の弟・道矩が農民に内職として武具に漆を塗らせたのが始まりといわれる。江戸時代に日用雑器としての椀づくりが盛んになった。丈夫さで定評のある川連漆器は、直接生漆を塗る地塗りが数回繰り返されるため、堅く丈夫に仕上がる。殊に、刷毛目を見せずに漆を均等に塗る花塗りには、高度な技術が要求される。秋田県伝統工芸品。1976(昭和51)年12月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2008(平成20)年6月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5141290号。地域団体商標の権利者は、秋田漆器工業協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報