州津村(読み)しゆうづむら

日本歴史地名大系 「州津村」の解説

州津村
しゆうづむら

[現在地名]池田町州津

吉野川の北岸に位置し、南対岸は池田いけだ村、西井川にしいのかわ(現井川町)、東は昼間ひるま(現三好町)、北は西山にしやま村。吉野川に大具おおぐ(州津渡)が設けられ、北東箸蔵はしくら山がある。撫養むや街道が通り、箸倉はしくら越の道がある。正保四年(一六四七)の海陸道度帳に州津川の広さ七―八間、深さ一尺二―三寸とあり、州津川は現鮎苦谷あゆくるしだに川にあたる。

慶長期(一五九六―一六一五)のものと推定される国絵図には「志う津」とみえる。同九年の検地帳(池田町公民館蔵)では州津村の表記で、田五町七反余・高八一石余、畑屋敷三〇町余・高二七九石余。正保国絵図には村名に「しうつ」と読みが付され、高三六〇石余。寛文四年(一六六四)郷村高辻帳では田方八一石余・畠方二七九石余、旱損芝山・小はへ山の注記がある。明暦四年(一六五八)の棟付帳(福田家文書)では家数五〇・男一七九、高三二一石余。万治三年(一六六〇)の検地帳(池田町公民館蔵)では田七町余・高九四石余、畑二一町余・高一七五石余、上毛高四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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