工業用ロボット(読み)こうぎょうようロボット

百科事典マイペディア「工業用ロボット」の解説

工業用ロボット【こうぎょうようロボット】

産業用ロボットとも。目的とする作業を人間に代わって行う自動機械装置。アメリカのG.ディボルが1954年に取った特許をもとに1958年に商品化されたプレーバックロボットが端緒とされる。1962年には同じくアメリカのユニメーション社が,ものをある位置から別の位置へ移動させる機能をそなえた最初の産業用ロボットを開発した。日本での第1号機は1969年ユニメーション社と提携した川崎重工業(株)で作られた。工業における危険作業,労働環境の悪条件(高温,高湿,低温,騒音など)下での作業に使用するロボットと,単純な繰返し作業に使用されるマテリアル・ハンドリング用のロボットがあり,後者が多く用いられている。機能的には,対象物を検知する感覚センサー,その情報を判定し,あらかじめセットされた行動プログラムに従って行動指令をだす判断・制御装置,実際に対象物を作動させる手や足を動かすアクチュエーターからなっている。また,対象物やその動作を認識し,その認識にもとづいて行うべき行動を自動的に決定する知能ロボットも研究,開発が進められている。1980年代以降,産業用ロボットの生産と使用で日本は世界一であり諸外国への技術供与もさかん。→ロボット
→関連項目工業計器

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世界大百科事典内の工業用ロボットの言及

【ロボット】より

…ロボットという名称が初めて使われたのは,K.チャペックの戯曲《R.U.R.(エルウーエル)》(1920)においてである。これはチェコ語で〈強制労働〉を意味する語ロボタrobotaからきたもので,その点では現代の工業用ロボットの感覚に近い。ただし,この作品に登場するロボットは,機械人間ではなく,有機質の合成人間である。…

※「工業用ロボット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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