左川ちか(読み)さがわ ちか

共同通信ニュース用語解説 「左川ちか」の解説

左川ちか

左川(さがわ)ちか 本名川崎愛かわさき・ちか。北海道余市町の果樹園の家に生まれる。兄ののぼる伊藤整いとう・せい親友で、先に上京していた2人を頼り17歳で東京へ。ペンネームは、憧れだったパリのセーヌ川左岸の文化や、前衛を意味する「左」に由来するとされる。19歳で最初の詩「青い馬」「昆虫」を発表。死後出版された詩集伊藤が編者だった。黒い服を好んで丸眼鏡を愛用し、「黒い天鵞絨(ビロード)の天使」とも称された。

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20世紀日本人名事典 「左川ちか」の解説

左川 ちか
サガワ チカ

昭和期の詩人



生年
明治44(1911)年2月12日

没年
昭和11(1936)年1月7日

出生地
北海道余市町

本名
川崎 愛

学歴〔年〕
小樽高女卒

経歴
上京して昭和5年ごろから作品を発表、百田宗治の「椎の木」、北園克衛の「マダム・ブランシュ」、春山行夫の「詩と詩論」などに寄稿モダニズムの代表的女流詩人として属望されたが早世した。没後の11年に全作品80編を収めた「左川ちか詩集」が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「左川ちか」の解説

左川ちか さがわ-ちか

1911-1936 昭和時代前期の詩人。
明治44年2月12日生まれ。東京にでて,昭和5年ごろから百田宗治編集の「椎の木」,北園克衛編集の「マダム・ブランシュ」に参加。虚弱体質で,昭和11年1月7日26歳で早世。当時のモダニズムの代表的詩人で,全作品をおさめた「左川ちか詩集」が没年に刊行された。北海道出身。小樽高女卒。本名は川崎愛(ちか)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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