詩論(読み)シロン

デジタル大辞泉 「詩論」の意味・読み・例文・類語

しろん【詩論】[書名]

原題、〈ラテンArs poetica》古代ローマの詩人ホラティウスによる書簡詩形式の論文。原題の直訳は「詩の技法アルスポエティカ)」。後世の詩論、絵画論に大きな影響を与えた。

し‐ろん【詩論】

詩についての評論
詩学」に同じ。
[補説]書名別項。→詩論

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精選版 日本国語大辞典 「詩論」の意味・読み・例文・類語

し‐ろん【詩論】

〘名〙 詩についての理論。また、詩に関する評論。
本朝文粋(1060頃)七・目録「省試詩論」
※比興詩を論ず(1905)〈角田浩々歌客〉四「われ等をして端的に先づ有明の詩論を検せしめよ」 〔後漢書‐周燮伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の詩論の言及

【詩学】より

…〈詩〉あるいは〈詩〉の創作にかかわる研究・分析・論考をさす言葉。ただしここでいうところの〈詩〉とは,狭い意味でのいわゆるばかりではなく(このような比較的狭い範囲のものを扱う場合には,〈詩法〉〈詩論〉の用語もしばしば用いられる),文学一般,さらにロシア・フォルマリズムの登場以後の現代においては,まったく違う視座から,芸術全般,文化全般をも含むものとなっている。そのような意味での今日における詩学とは,文化の,あるいは文化の創生にかかわる構造,あるいは〈内在的論理〉とでもいうべきものの解明の学になっているといってもよかろう。…

※「詩論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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