…〈詩〉あるいは〈詩〉の創作にかかわる研究・分析・論考をさす言葉。ただしここでいうところの〈詩〉とは,狭い意味でのいわゆる詩ばかりではなく(このような比較的狭い範囲のものを扱う場合には,〈詩法〉〈詩論〉の用語もしばしば用いられる),文学一般,さらにロシア・フォルマリズムの登場以後の現代においては,まったく違う視座から,芸術全般,文化全般をも含むものとなっている。そのような意味での今日における詩学とは,文化の,あるいは文化の創生にかかわる構造,あるいは〈内在的論理〉とでもいうべきものの解明の学になっているといってもよかろう。…
…父ユリウス・カエサルJulius Caesar Scaliger(1484‐1558)はイタリア生れで,前半生は傭兵としてイタリア各地をわたり歩き,1526年南フランスのアジャンに定住して医師となった。そのかたわら,31年エラスムスを非難しキケロの全面的模倣を主唱するラテン語文体論の小冊子を発表して文名をあげ,《詩論》(1561)では,ギリシア・ラテン語の全韻文作品を対象として,一貫した原則に基づいた文学史と文学論を確立しようと試みた。 その三男ヨセフス・ユストゥスJosephus Justus Scaliger(1540‐1609)はボルドーの学校に通ったが,主として父からラテン語を教えられ,父の死後パリに出てトゥルネブスに師事しギリシア語を学んだ。…
…後期の《書簡詩》2巻は,手紙形式の随想詩で,実践哲学的教訓や文学論を内容とする。作詩法や文学の目的を随想詩風に論じた《詩論》も書簡詩である。前17年にはアウグストゥスの主催する〈世紀の祭典〉のために,合唱隊歌《世紀祭の歌》の制作と上演を依頼され,これを機に《歌章》第4巻が生まれた。…
※「詩論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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