巨益(読み)コヤク

精選版 日本国語大辞典 「巨益」の意味・読み・例文・類語

こ‐やく【巨益】

  1. 〘 名詞 〙 非常に大きな利益(りやく)。きょえき。こえき。
    1. [初出の実例]「人天を済度する巨益(こやく)あり」(出典正法眼蔵(1231‐53)行持上)
    2. 「月に詠じて遊興の輩は、明神忽ちに巨益(コヤク)を与ふ」(出典:源平盛衰記(14C前)四〇)

こ‐えき【巨益】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こ」は「巨」の呉音 ) 広大な利益(りやく)。広い慈悲の心。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「ひとへに人のそしりをうけよ、そのそしりを得ば、まことに巨益(コエキ)なるべしと」(出典:信長記(1622)起)

きょ‐えき【巨益】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな利益。
  3. 広大な利益(りやく)。→こえき

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android