巫山山脈(読み)ふざんさんみゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「巫山山脈」の意味・わかりやすい解説

巫山山脈
ふざんさんみゃく / ウーシャン

中国、四川(しせん)省東部、湖北省との境界をなす山脈四川盆地北東でくぎる大巴(だいは)山脈南東の高峰の形が巫の字に似るとして巫山と命名し、この山が属する山地揚子江(ようすこう)南岸にあるものも含めて巫山の名でよぶ。険しい山勢と揚子江が侵食する深い峡谷である巫峡景観で知られ、李白(りはく)、杜甫(とほ)など多くの詩歌に詠まれている。

[酒井敏明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android