巴人(読み)はじん

改訂新版 世界大百科事典 「巴人」の意味・わかりやすい解説

巴人 (はじん)
生没年:1677-1742(延宝5-寛保2)

江戸中期の俳人。姓は早野,名は甚助。別号は宋阿,夜半亭。下野烏山の人。江戸に出て其角,嵐雪に学び,百里,祇空らと交わる。1727年(享保12)京に移住して宋屋らを導き,10年後江戸に帰って夜半亭を結び,蕪村,雁宕らを育てた。俗化する俳壇にあって清高気品を保ち,その人格識見は蕪村を大いに感化した。句は平静淡雅である。〈小夜時雨船え鼠のわたる音〉(《夜半亭発句帖》)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の巴人の言及

【トゥチャ族(土家族)】より

… トゥチャ族の族源については諸説ある。ある説は古代巴人の後裔とする。この説の根拠は今のトゥチャ族の自称〈ピツカ〉の音が古代巴人の居住地域の地名や姓名,族名などの音と似ていること,巴人とトゥチャ族がともに虎の故事と神話に関係があり,さらに巴人とトゥチャ族の姓の一部が同じであることなどである。…

※「巴人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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