市に虎あり(読み)イチニトラアリ

デジタル大辞泉 「市に虎あり」の意味・読み・例文・類語

いちとらあり

三人までが市に虎がいると言えば事実でなくても信じられるようになるという「戦国策」魏策の故事から》事実無根風説も、言う人が多ければ、ついに信じられるようになることのたとえ。三人市虎しこをなす。

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精選版 日本国語大辞典 「市に虎あり」の意味・読み・例文・類語

いち【市】 に 虎(とら)あり

  1. ( 「戦国策‐魏策」の「一人、または二人人間が、町に虎が出ると言っても信じないが、三人まで同じことをいうと、事実は虎が出なくても信じられるようになる」という故事から ) 事実無根の風説も、言う人が多ければ、ついに信じるようになるということ。また、存在しないことや偽りなどが、まことしやかにいわれることのたとえ。三人虎を成す。
    1. [初出の実例]「設末法中有持戒者、既是怪異、如市有一レ虎、此誰可信」(出典教行信証(1224)六)

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