朝日日本歴史人物事典 「市原多代女」の解説
市原多代女
生年:安永5(1776)
江戸後期の俳人。別号,晴霞庵。陸奥国須賀川(福島県)の富商市原寿綱の娘。17歳で分家を継ぐ。31歳のとき,婿に迎えた夫と死別。家政と子供の教育の心労をいやすために俳諧を学ぶ。48歳のとき江戸へ出て多くの俳友と交わり,『菅笠日記』を著す。師の岩間乙二命名の晴霞庵に多くの俳友を迎え余生を楽しんだ。<著作>『浅香市集』『晴霞句集』<参考文献>矢部保太郎編著『たよめ全集』
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報