市川紙(読み)イチカワガミ

デジタル大辞泉 「市川紙」の意味・読み・例文・類語

いちかわ‐がみ〔いちかは‐〕【市川紙】

山梨県西八代にしやつしろ郡市川三郷町で生産される和紙

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「市川紙」の意味・読み・例文・類語

いちかわ‐がみいちかは‥【市川紙】

  1. 〘 名詞 〙 和紙の一種甲斐国(山梨県)市川大門近辺で産出した。肌吉(はだよし)糊入(のりいれ)紙などで知られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「市川紙」の意味・わかりやすい解説

市川紙
いちかわがみ

山梨県市川三郷町市川大門(だいもん)で抄造される和紙。この地方の紙漉(す)きは『延喜式(えんぎしき)』の記載にまでさかのぼるが、武田(たけだ)信玄父子の活躍した16世紀ごろから近世に至るまで、御用紙(ごようし)(宮中幕府に納めた特漉きの紙)漉き立ての伝統を誇った。コウゾ(楮)、ミツマタ三椏)のほかクワ(桑)なども原料とされ、現在も漉かれている。

[町田誠之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android