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山梨県 やまなし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山梨〔県〕
やまなし

面積 4465.27km2(境界未定)。
人口 83万4930(2015)。
年降水量 1135.2mm(甲府市)。
年平均気温 14.7℃(甲府市)。
県庁所在地 甲府市
県木 カエデ
県花 フジザクラ(→マメザクラ)。
県鳥 ウグイス

中部地方の内陸県。かつての甲斐国富士山赤石山脈秩父山地丹沢山地に囲まれる山地県で,御坂山地と秩父山地の大菩薩連嶺で国中郡内の2地方に分かれる。国中は甲府盆地を中心に,釜無川笛吹川,両者を合した富士川の流域を占める。盆地縁辺部には扇状地が発達し,かつては養蚕地帯であったが,夏季に高温,少雨である気候を利用して,ブドウ,モモを主体とする果樹栽培が発達。甲府盆地東部の甲州市,笛吹市は高い技術をもつ集約的果樹栽培で知られるが,西部の御勅使川の扇状地をはじめ,ほぼ全域で果樹栽培への転換が進んでいる。盆地底は水田地帯であるが,野菜や果樹の作付けが増え,甲府市周辺では住宅や中小工場の立地が目立つ。北西部の八ヶ岳の裾野では高所まで水田が開かれ,高冷地野菜の栽培も行なわれる。南西部は富士川が峡谷をなし,平地は少ない。郡内は桂川の流域と富士山の北麓を占め,桂川の河岸段丘がおもな生活の場である。古くから養蚕が盛んで,家内工業的な機業者が多い。中央自動車道の開通などにより観光客が急速に増え,富士五湖周辺は観光業に大きく依存する。甲府盆地では中央部に石和温泉積翠寺温泉などがあり,観光ブドウ園が各地に開かれている。周辺の秩父山地や赤石山脈,八ヶ岳は登山客,ハイカーが多い。

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デジタル大辞泉の解説

やまなし‐けん【山梨県】

山梨

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日本の地名がわかる事典の解説

〔山梨県〕山梨〈県〉(やまなし〈けん〉)


中部地方南東部に位置する内陸県。
首都圏に含まれるが、山岳や森林など豊かな自然環境に恵まれる。埼玉県・東京都・神奈川県・静岡県・長野県の各都県と接する。県域は甲府(こうふ)盆地を中心とする国中(くんなか)と、県東部を占める郡内とに二分される。ブドウ・モモなど果樹中心の農業と伝統産業が県勢を支えるが、先端技術産業・バイオ産業の導入など工業開発も進む。人口85万5746。面積4465.37km2。人口密度191.64人/km2。管轄市町村は13市8町6村。県庁所在地は甲府市。県花はフジザクラ。
歴史を見ると、丘陵地や河岸段丘を中心に分布する遺跡から、旧石器時代には人が居住していたことがわかる。大化(たいか)の改新により設置された甲斐(かい)国に相当する。平安時代には甲斐源氏(げんじ)が勢力を伸ばし、その子孫が武田(たけだ)氏を名乗って台頭、この地を支配した。とくに戦国大名として名高い武田信玄(しんげん)は、信濃(しなの)国(長野県)に進出するなど威勢を誇ったが、信玄の死後、織田(おだ)・徳川(とくがわ)連合軍に大敗して武田氏は滅亡した。江戸時代初期に府中(ふちゅう)藩ほか2藩がおかれ、とくに府中藩はのち尾張徳川家の祖となる徳川義直(よしなお)や3代将軍徳川家光(いえみつ)の三男綱重(つなしげ)が領したが、中期以降は、ほぼ全域が幕府直轄領・三卿(さんきょう)(田安(たやす)・一橋(ひとつばし)・清水)領などとなり、甲府は甲府勤番の統治下におかれた。この時代に、養蚕・製紙業や果樹・葉タバコ栽培など地域別に諸産業が発達した。新田開発や富士(ふじ)川水運・甲州(こうしゅう)街道の整備が行われ、江戸との交流が盛んになった。明治維新後、新政府は甲府に甲斐鎮撫府(ちんぶふ)を設け、府中・市川(いちかわ)・石和(いさわ)の3県を配した。これらが統合されて甲斐府となり、さらに甲府県と改称。1870年(明治3)に田安領を併合して現在の県域が確定、1871年に山梨県に再改称した。
地勢を見ると、西に赤石(あかいし)山脈(南アルプス)、北東に関東山地が連なり、北西部は八ヶ(やつが)岳、南部は富士山と身延(みのぶ)山地が占める。県域の78%が山林で平地に乏しい。これら山地に囲まれた甲府盆地は周縁に典型的な扇状地が発達する。秩父(ちちぶ)山地に発する笛吹(ふえふき)川と、赤石山脈北部に発する釜無(かまなし)川は、甲府盆地南部で合流し、富士川となり南流、駿河(するが)湾に注ぐ。また山中湖に発する桂(かつら)川は、郡内地方を東流し、相模(さがみ)川となって神奈川県に流出する。気候は、甲府盆地は気温の年較差(ねんこうさ)が大きく、雨の少ない内陸性気候。山地部は冷涼多雨の山岳気候をなす。
産業は、農業では、全国有数の果樹農業地帯で、農業粗生産額の約半分を果樹が占める。とくにブドウ・モモ・スモモの生産量はそれぞれ全国一。栽培地は甲府盆地を中心にほぼ東西に広がり、東部は巨峰(きょほう)・デラウェアなどのブドウとモモ、西部はモモとスモモの主産地を形成する。林業は、森林面積の広大さにもかかわらず開発が遅れていたため、人工林の整備を進めている。工業では、特産のブドウを使ったワイン製造、近世以来の研磨技術を生かした印章製造や宝飾加工(研磨宝飾製品の出荷額は全国一)、郡内の絹織物など特徴的な地場産業がある。電機・精密機械の出荷額が高いが、中小規模工場が多い。全国的には工業製品出荷額は下位にある。
観光では、富士箱根伊豆(はこねいず)国立公園の富士五湖(山中湖・河口湖・西(さい)湖・精進(しょうじ)湖・本栖(もとす)湖)は首都圏からの観光客が多く、県内の代表的な観光地。湖畔(こはん)は別荘地としても知られ、近くの富士吉田(ふじよしだ)市は富士登山の基地であり、富士急ハイランドのレジャー施設と陸上自衛隊の北富士演習場がある。山岳地帯は南アルプス国立公園・秩父多摩甲斐国立公園・八ヶ岳中信高原国定公園に指定され、登山者に愛される。また八ヶ岳山麓(さんろく)の清里(きよさと)高原にはペンションやスポーツ施設が整備され、おもに若者に人気が高い。富士山の雪解け水が湧く忍野八海(おしのはっかい)(忍野村)も観光客を集める。温泉も豊富で、石和温泉・下部(しもべ)温泉などの温泉観光地だけでなく、「信玄の隠し湯」と称される小規模の温泉が山間部に点在する。甲府市の天津司舞(てんずしまい)、上野原(うえのはら)市の無生野(むしょうの)の大念仏、富士吉田市の吉田の火祭は国の重要無形民俗文化財。ほかに、神明(しんめい)の花火大会・信玄公祭りなどの観光行事も盛ん。
上野原市
大月市
甲斐市
北都留郡
甲州市
甲府市
中央市
都留市
中巨摩郡
西八代郡
韮崎市
笛吹市
富士吉田市
北杜市
南アルプス市
南巨摩郡
南都留郡
山梨市

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

山梨県

北陸甲信越地方東部に位置する県。周囲を急峻な山々に囲まれ、北東部には秩父山塊、西部には赤石山脈(南アルプス)、南部には富士山、北部には八ヶ岳・茅ヶ岳を擁する。気候は寒暖の差が大きい内陸性気候。果樹栽培が盛ん。また、伝統的な地場産業(ワイン・絹織物・印章など)にも特徴がある。県花は、フジザクラ。県木は、カエデ。県鳥は、ウグイス。県獣は、カモシカ。

[山梨県のブランド・名産品]
あけぼの大豆 | 市川大門手漉和紙 | 大塚にんじん | 大野菜 | おちあいいも | 親子だるま | 勝沼ワイン | クレソン | 甲州雨畑硯 | 甲州印伝 | 甲州大石紬織物 | 甲州鬼瓦 | 甲州地どり | 甲州水晶貴石細工 | 甲州手彫印章 | 甲州武者のぼり・鯉のぼり | 甲州もろこし | 信玄餅 | すもも | 長禅寺菜 | 長かぶ | 鳴沢菜 | 西島手漉和紙 | 富士勝山スズ竹工芸品 | ぶどう | ほうとう麺 | 水かけ菜 | | やはたいも | 山梨貴宝石

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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