ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 市街化区域内農地宅地並み課税しがいかくいきないのうちたくちなみかぜい 市街化区域内にある大量の農地を宅地化するために宅地並みの固定資産税の課税や相続税評価をすること。 1976年の地方税法改正で農地の宅地並み課税が実施されることになったが,農業団体などの反対で,実質的に骨抜きにされた。 82年に再び宅地並み課税が実施されることになったが,営農を継続する場合に税金を緩和する長期営農継続農地制度が同時に発足した。このため,宅地の値上がりを待つ見せかけ農地の存在も可能にしていた。しかし 91年の税制改正で土地税制の見直しが行われた結果,長期営農継続農地制度は廃止され,生産緑地地区の指定を受けない土地には宅地並み課税が適用されることになった。また相続税についても同様に,納税猶予の特例が廃止された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by