市門(読み)しもん

精選版 日本国語大辞典 「市門」の意味・読み・例文・類語

し‐もん【市門】

  1. 〘 名詞 〙 まちの入り口にある門。
    1. [初出の実例]「休嫌卜地在塵氛、只尺城墻溝水分、坐接市門酒、興添燈燭文」(出典:寛斎摘草(1786)三・井子章宮田子亮関君長紀世馨源文龍入江子実見過新居)
    2. [その他の文献]〔史記‐貨殖〕

いち‐かど【市門】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代京都東西の市に入る門。東市の市門は猪熊通りの南にあった。後、「市の柱」とも。
    1. [初出の実例]「市門にかきつけて侍りける」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)哀傷・一三四四・詞書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「市門」の読み・字形・画数・意味

【市門】しもん

まちの門。商人の所。〔史記、貨殖伝〕夫(そ)れを以て富を求むるは、農は工に如(し)かず。工はに如かず。を刺すは、市門に倚(よ)るに如かず。此れ末業、を言ふなり。

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