布多天神社(読み)ふだてんじんしや

日本歴史地名大系 「布多天神社」の解説

布多天神社
ふだてんじんしや

[現在地名]調布市調布ヶ丘一丁目

現甲州街道の北側、南の旧甲州道中筋から北へ延びる参道の突当りにある。主祭神は少彦名命。相殿に菅原道真を祀る。「延喜式」神名帳所載の多磨たま郡の小社「布多天フタテノ神社」は当社に比定される。布多は「和名抄」記載の多磨郡の郷「新田尓布多」から「尓」が脱落したものとされることがある。ミツギノヌノにかかわる神社なのであろう。布多は布がたくさん産出されるようにとの意を込めた社名かもしれない。「風土記稿」の引く縁起によれば、延暦一八年(七九九)多摩川縁に居住していた菅家(道真)所縁の広福長者が天神の社へ七昼夜参籠して神の告により布を製する術を得、本邦で初めて木綿布を作り、これにより桓武天皇の御感浅からず、その布を調布といい、付近を武州調布里と称するようになったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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