日本歴史地名大系 「布施山城跡」の解説 布施山城跡ふせやまじようあと 滋賀県:八日市市布施村布施山城跡[現在地名]八日市市布施町布施山頂に主郭をもつ山城。主郭は長軸八二メートルを測る前方後円墳形を呈し、高さ一メートルの土塁に囲まれた南北二郭で構成される。本丸跡は南郭とみられ、内部で二二×二九メートルの長円形を呈する。北郭は二一×一八メートルの長方形。両郭には三メートルの比高差があり南郭が高い。北郭の北東辺の土塁が低くなっており、同所が大手門とみられる。大手道はこれより布施山の北へ延びる尾根筋であったと考えられる。両郭の接続部には中門跡とみられる石積みが残る。また南郭の土塁の外側斜面から五世紀末頃の円筒埴輪が出土しており、山城の前身として中期古墳の存在が推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by